会の理念

ランチア・クラブ・ジャパンとは


 ランチア・クラブ・ジャパン(Lancia Club Japan)は、ランチア車を媒体にして人と人との交流と親睦を図ることを主な目的としたカークラブです。また併せて、先進の気概で時代をリードし続けたランチア社の、類い稀な設計によって生み出された個性溢れる車達を、後世に継承してゆく事もクラブ設立の意義であると考えます。
自動車は19世紀末に誕生して以来、20世紀を代表する文明の利器として熟成され、私達の人生の様々な局面で私達と切っても切り離せない存在となりました。そんな自動車の中でも、特に個性的なランチア車と係る事で私達の人生がより豊かになれば、交流の場としてのランチア・クラブ・ジャパンの存在意義はとても大きなものになるでしょう。
ランチア・クラブ・ジャパンは、どなたでも自由意志によって入会し、自由に活動し、会の運営等に参加することができます。所有台数が多いとか、希少車を所有している事は何ら会員のクラブ内での位置付けに関係はありません。クラブに積極的に関与し、人を楽しませ、自らも楽しむことによって、貴方のクラブライフが貴方の人生にとって大切なものになる・・・ そんなクラブでありたいと願います。

クラブ結成の経緯について


 もともと我が国に於いてランチア車の輸入は少なく、ランチアと言う名前は一般には余り知られておりませんでした。一部の目利きといわれる人達の間で話題になることはあっても、なかなか所有の対象として渋いランチア車に的を絞る人は少なかったのです。従って、オーナーが改めてクラブとして結集する必要性も無かったものと思われます。しかし一方でWRCをはじめとして、モータースポーツの世界ではFulvia HF, Stratos, 037Rally等の活躍でスポーツランチアの名声は不動のものとなって行きました。そこにタイムリーに投入された4駆デルタは6年連続でWRCのタイトルを獲得し、グループAカー母体としての市販デルタが大ブレークするに至りました。
 丁度この頃、我が国においても10人程度のランチア愛好家が中心になって、第1回ランチア・ミーテイングを1992年11月15日、御殿場松田コレクション(ヴィンテージカーガーデン)で開催したところ、我が国に生息するランチア車約100台が集合いたしました。 これは予想をはるかに上回るものであり、この大きな反響に意を強くして、大会の最後に日本を代表するランチア・クラブ=ランチア・クラブ・ジャパンとして正式に発足する事を高らかに宣言したのです。
 以後、会員数は拡大の一途たどり、一時は約380名の多くを数える程になりました。 最近はランチア車の正式輸入が途絶えておりますが、依然として230名前後を擁する我国の最大規模のカークラブであり続けています。